
撮影 2007年7月7日 青海省 果洛州 東柯河
Anemone sp.
ユリ科チシマアマナ属かと思ったら、【 青いけしBluePoppyの旅 】のaoikesiさんより情報を頂きました。
道路わきの荒地に目立たないように咲いていた。
ふだん、岩手山や八幡平とその周辺にしか行かない僕ですが、今年も青海チベットへフラワーウォッチングに行ってきました。今年は青いけしがハズレ年でしたが、驚くような花の群落に出会えて満足な旅となりました。
今年も残り少なくなって、自分の中で今年最高の花畑はどこだったかな~?と思い返してます。
岩手山のコマクサ群落、鬼ヶ城尾根の高山植物、八幡平のキヌガサソウ群落も良かったのですが、やはり圧倒的な花の種類の多さ、広さ、色彩の豊かさから、下の写真の場所が一番でした。
撮影 : 中国青海省 2007年7月4日 卾拉山口
主にピンクはサクラソウ、黄色はキンポウゲ科の花ですが、よくみると様々な種類の花が咲き競ってます。
僕の中では此処が今年一番の花畑でした。
ここには青いけしはありませんが、数キロ先の峠には昨年はたくさん咲いていました。
今年は青いけしに関してはハズレ年だったようですが、蕾のない小さな株はたくさんありましたので、来年以降期待しましょう。
来年はどんな素晴しい花畑に出会えるか楽しみです。
Androsace sp.
撮影 2007年7月6日 果洛州 瑪沁県
【 トチナイソウの仲間 Ⅰ 】と【 トチナイソウの仲間 Ⅱ 】の中間サイズ。葉はⅡより小さく、花茎を囲むように椀型に輪生する形状からⅠに近い種類と思われる。花茎の長さの中間サイズで、花数はⅡよりやや少ない。日本のトチナイソウに近い形。花色は白が多いが稀にピンクもある。
Bistorta sp.
撮影 : 2007年7月7日 青海省 果洛州 大武鎮郊外
葉など遠くから見ると【 ウルップソウの仲間 】によく似ている。違いは花の形や蘂が長いことと、花茎に托葉があることなど。
撮影 2007年7月6日 果洛州 沁馬雪山峠
以前紹介した極小の【 アブラナ科 】の花と同じく極小。今度の写真は比較となるキンポウゲ科の花と一緒に写っています。
この近辺にはこのような極小の花がたくさんあります。それだけ植物にとって厳しい環境なのかもしれません。
Oreosolen sp.
撮影 2007年7月5日 果洛州 瑪多県 巴顔喀拉山口
ゴマノハグサ科の小さな花。
花は【 ランケア・チベティカ 】にも似ているが、若干丸みを帯びた花で、葉がこちらのほうが大きく厚みがあり葉脈がはっきりとしている。
Przewalskia tangutica
下の写真には花の終わったあとらしき殻が写ってますが、たぶん近くに転がっていたのでこの花の昨年の殻だと思います。まるでホオズキのような繊維質の殻です。
なんとかネットで名前を調べることができました。
「ナス科だよ」・「漢方薬だよ」っては聞いていたし、いろんなサイトで写真は見るけどナス科としか書いていないのがほとんどでした。
種名については【 みんなでつくる世界の山と高山植物のアルバム 】さんで調べました。
当サイトからリンクを貼っている【 ヒマラヤの青いけしBluepoppyの旅 】さんでも画像つきで紹介されています。こちらでは現地名の”馬尿草”と紹介されています。
また、【 アルラチベット医学センター 】ホームページでは”馬尿泡”と紹介されています。こちらでも種名【プルゼワルスキア・タングティカPrzewalskia tangutica 】の記載があります。
Arenaria sp.
撮影 2006年7月13日 沁馬雪山峠
【 ユキノシタ科? 】で紹介していた白い花のほうは、ナデシコ科でした。訂正いたします。
とても似ていたのと近くに生えていたので勘違いしてましたが、「ヒマラヤ植物大図鑑」p651に同じ花がありました。おそらくアレナリア・ロボロウスキー(Arenaria roborowskii)と思われます。
今年(2007年)も花をたくさん見ることができました。
半球体のクッション状に密集して咲くのでとても見ごたえのある綺麗な花です。
撮影 2007年7月5日 果洛州 (王馬)多 黒河周辺
撮影 2007年7月6日 果洛州 沁馬雪山峠
ピンク色のアブラナ科の【 ケイラントゥス ロセウス 】のそばに咲いていた。形は似ているが大きさは極小。葉は針のように細く肉厚。
本当に極小のかわいらしい花です。
Pedicularis sp.
撮影 2007年7月6日 果洛州 達日郊外
15センチ程度の丈のペディクラリスの仲間。
【 ペディクラリスの仲間 Ⅱ 】と同じ斜面に生えていて似ているが、丈が低いのに加えて、萼が小さく花穂が細く見え、上唇がやや長く細い、一番異なる点は葉が輪生することで別種と思われる。日本のヨツバシオガマと同じく4つの葉が輪生するが、花も4つ輪生し、その基部にも4つの葉が輪生する。
Lonicera sp.
撮影 2007年7月5日 巴顔客拉山口 4600メートル付近
これはちょっと自信ありませんが、スイカズラの仲間ではないかと思います。
高さは3センチ程度ですが、茎はコケモモのような木質で葉は対生。
『ヒマラヤ植物大図鑑』で花の形がもっとも近いのはロニケラ スピノサ(Lonicera spinosa)ですが、0.3-1メートルとあり、それよりも小さく、画像の通り蘂が短いのが特徴。
蘂が短いもので近いのはロニケラ ルピコラ(Lonicera rupicola)です。
ツツジ科にも似ているが葉が対生、花弁が細く、花冠が長く、蘂が花冠に合着しているなどから判断。
下の画像は大きさの比較のため、飛んできた蜂と撮ったものです。
Incarvillea
青海チベット 2004 2006 2007
青海チベット 果洛州 班(王馬) ペマ 大渡河
2004年6月8日
青海チベット 果洛州 尼照(王馬)峠 六道班
2006年7月13日
インカルヴィレア
Incarvillea
まとめて3年分のインカルヴィレアです。
とっても派手な目立つ花です。
チベットや中国の女性はショッキングピンクの服を着ている人が多いが、この花の色も同じような派手なピンク。
現地では6月~7月中旬までが花期のようです。
株の大きさや姿は標高によって変わりますが、花そのものの色や形は同じでした。
日本でも園芸品種として流通しています。
うちの庭にも植えてます。画像は続きをどうぞ。
撮影日 2007年7月5日
撮影場所 (王馬)多 近郊 星星海
何科なのか?さっぱりわかりません。
細長い四角錐を地面に突き刺さっている、太目の箸が地面に刺さっている感じ。
周りに似たような植物はなし。
四角錘の中には種が入っているが、外殻の四角錘自体が頑強なため、外へはほとんど散らばらない。
地中はそのまま細くなっていて、上の箸の形容の通り。
枯れていることから一年草?と思われる。
何でしょう???
【 ヒマラヤの青いけしBlue Poppy 】のaoikesiさんより、インカルヴィレアの種との情報を頂きました。
インカルヴィレアは宿根草だと思っていましたので、株が枯れた状態のこの植物がそうだとは気がつきませんでした。それとも一回結実性?。
Ligularia virgaurea
リグラリア・ヴィルガウレア
左 2006年7月14日 大武近郊
右 2007年7月 6日 大武近郊
やや湿った草地や河川敷の草地に見かける。
【 Ligularia lankongensis リグラリア・ランコンゲンシス 】
によく似ているが、リグラリア・ランコンゲンシスは茎に葉が付くが、リグラリア・ヴィルガウレアは根生葉が特徴で花も大きい。
学研の世界のワイルドフラワーから判断しました。
Ligularia lankongensis
リグラリア・ランコンゲンシス
左 2006年7月14日 大武近郊
右 2007年7月 6日 達日近郊
【 Ligularia virgaurea リグラリア・ヴィルガウレア 】
よりたくさん見かけた。
標高が高いと似たような花はみんな同じに見えてしまって、帰ってから写真を整理すると別々の花だということが判ったり・・・。
学研の世界のワイルドフラワーから判断しました。
青海チベット 2006・2007
Cremanthodium ellisii
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2006
2007
2006年、2007年とも【 沁馬雪山 】峠にて撮影。撮影日は2006年7月12日・2007年7月6日。
昨年(2006年)はわかりませんでしたが、たぶん、『クレマントディウム・エリシー』。
ただし、【 ヒマラヤ植物大図鑑 】には頭花を3つつけるものが多いと書かれていますが、通常1茎1花なので違うかもしれません。
リグラリア・ヴィルガウレアに似ていますが、葉がギザギザで光沢と毛と厚みがあるのが特徴。
花ももう少し形がハッキリしていて、ひじょうに可愛らしい。岩手山や八幡平でもよく見かけるウサギギクにもにている。
わかる方は、ぜひコメントをお願いいたします!!
以前【 コリダリスの仲間 2004 】の右画像で紹介した、葉が輪生する青いコリダリスですが、今回は時期が早かったせいか、見ることができました。今回はじっくり観察してきました。
前回、葉が輪生していると書きましたが、よく観察してみると、完全な輪生ではなくて、葉柄が退化して茎に巻きつくようになっているため、輪生しているように見えます。特に葉が大きい株では顕著で、複葉もよく観察すると日本のヤマエンゴサクなどと同じ1、2回3出複葉ですが、小葉と複葉の葉柄はほとんど退化しているため輪生しているように見えました。
色は空の青より深く、海の青より明るい、不思議な色です。
昨年の【 コリダリスの仲間 2006 】でも紹介した、5000メートル近い厳しい気象条件に生えるコリダリスの仲間です。
この花の最大の特徴は、花が密生、細かく美しい葉、何と言っても、花色のバリエーションが豊富。なんとしてでも園芸種として普及してもらいたい花です。
今回、いい感じの画像が撮れたのは上の2枚で、白と黄色クリーム色。
ちょっと失敗したのが、ピンク、黄色クリームのグラデーション。
昨年の画像とも比較してご覧下さい。
【 コリダリスの仲間 2006 】
きっと、この花の魅力にはまりますよ!!
花の種名などわかる方は、ぜひ教えてください。お待ちしています。
Meconopsis horridula
何と言ってもこの花の美しさは別格です。
スカイブルー、マリンブルーが最も美しいですが、青色のバリエーションも豊富で淡い紫まで様々な変化を見せます。
全体に鋭い棘で覆われていています。低い標高に生える株は総状花序になることが多く、葉が大きく茂る分棘も疎らになります。高い標高でも株の付け根では花茎が一緒の場合もあり、地中にも茎が伸びているため外見的には1茎1花でも総状花序である場合もあります。
今回は花期に少し早かったのと、やはり野生の高山植物だけに昨年のような大群落とまではいきませんでしたが、数多くの小さな苗を確認できました。おそらく数年おきに気候条件などが重なった年に大きな群落で花を咲かしてくれるのかもしれません。
それでも、今年は旅行中のお天気に恵まれて、アムネマチン山塊の雪山をバックに青いケシの写真を撮ることができました。
【 Meconopsis punicea 】
【 Meconopsis quintuplinervia 】
の交雑種。
撮影場所 : 中国 青海省 果洛蔵族自治州 大武鎮 郊外北側
プニケアは森林限界の低潅木地帯側に多く生えるが、クィントゥプリネルヴィアは森林限界を境に上側によく生える。明確な境があるわけではないので、両種の中間には左:中央画像のような交雑種がよくみられる。よく見られるといっても、全体のプニケアやクィントゥプリネルヴィアの株数からいってけっして多いわけではないので、一代限りと思われる。
特徴はプニケアより薄い花弁で、やや赤味がかった紫色が特徴。花弁の形はプニケアと同じだが、質感はクィントゥプリネルヴィアの花弁に似る。
右の画像は傍に生えていたクィントゥプリネルヴィア。
地中の根は太くなく、よく枝分かれして複数の株を形成する。中には10以上に分かれて数本の花茎を伸ばす。大きさは様々で、同じメコノプシスで近い仲間のプニケアよりやや小さいが、株が分かれずプニケア同様1株で1本立ちの場合はほぼ同じ大きさで50センチ程度の花丈がある。
小さいものでは10センチ以下。
葉には複数の並行する筋があるものが多い。筋は全くないものあり、深紅のケシのプニケアとよく交雑することから、同じメコノプシスの中でもかなり近しい種同士であることがわかる。花をつけていない株ではクィントゥプリネルヴィアとプニケアを見分けるのは難しい。プニケアは枝分かれが少ないことで葉が大きい分、毛も多く、葉の並行する筋が不明瞭で、よく枝分かれしているクィントゥプリネルヴィアは葉が小さい分、毛が薄く、並行する筋が明瞭である。