Saussurea sp.
撮影 2006年7月13日 三道班
河原の荒地に広がる高密度花畑。
ホリドゥラやオヤマノエンドウ、白いシオガマなどに目を奪われてしまう場所です。
漢方薬でいうところの雪蓮は見てみたい花だったんだけど、2006年は一番標高の高いこの地域で同行者の高山病がひどくなりかけてきたので急ぎ足。
かろうじて渡河の際に車のスペアタイヤが外れて、少しの間下車。青けしとオヤマノエンドウやペディクラリスなど様々な花の咲き乱れる花畑だったのですが、興奮と急がなくてはとの思いで小さな花や地味な花はかなり見逃してしまいました・・・。
先日、大判(A3)の印刷をしたときに気がつきました。この地域で撮った写真には帰ってから、もっとちゃんと撮ればよかったと思う花がたくさんありました・・・。このときに1200万画素デジカメだったら、トリミングしてももっと鮮明な画像が撮れたのに・・・。
今年はここでゆっくりの予定が、増水で渡河できず・・・。
これは本当に雪蓮なのか?
次こそは、この花の正体を掴んできます。
撮影 2006年7月13日 沁馬雪山峠
Saussurea sp.
最初、ナス科で紹介している【 馬尿泡 】に似ていると思ったのですが、馬尿泡は壺状ですが、こちらは1枚1枚が花を包む苞葉となっています。中身をちゃんと確認すればよかったんだけど、開いて見ませんでした。たぶん、ボンボリトウヒレンに近い仲間だと思います。
エントリーを投稿してから新しい画像を見つけました。塔が立っている株が写っているのがありました。
青いけしのホリドゥラの撮影に夢中で傍にあることに気がつきませんでした。
きちんと塔が立ってますのでボンボリトウヒレンの仲間と思われます。
でも、もっとちゃんと観察してればよかった・・・。
Przewalskia tangutica
下の写真には花の終わったあとらしき殻が写ってますが、たぶん近くに転がっていたのでこの花の昨年の殻だと思います。まるでホオズキのような繊維質の殻です。
なんとかネットで名前を調べることができました。
「ナス科だよ」・「漢方薬だよ」っては聞いていたし、いろんなサイトで写真は見るけどナス科としか書いていないのがほとんどでした。
種名については【 みんなでつくる世界の山と高山植物のアルバム 】さんで調べました。
当サイトからリンクを貼っている【 ヒマラヤの青いけしBluepoppyの旅 】さんでも画像つきで紹介されています。こちらでは現地名の”馬尿草”と紹介されています。
また、【 アルラチベット医学センター 】ホームページでは”馬尿泡”と紹介されています。こちらでも種名【プルゼワルスキア・タングティカPrzewalskia tangutica 】の記載があります。
今回、僕が注意して探していた花の一つがコリダリスの仲間。チベット周辺には数多くのコリダリスの仲間が見られ、前回訪れた時にも真っ青なコリダリスが咲いていました。
今回、時期が少し遅かったせいか、標高の低い場所のコリダリスはすっかり終わってしまっていたが、標高5000メートル付近でコリダリスの仲間と思われる花を見つけることができた。この標高になってくると、撮影する自身も酸素不足からか思考能力が落ちて種類の判別のための観察も疎かになってきて、帰ってから画像を見ながら判別という状態。下の画像はコリダリスの仲間と思うのだけど、種類などわからないので、ご存知の方はコメントをお願いします。
青けしに次いで魅了された花です。
前回の【2004年輪生する葉を持つコリダリス】も驚きでしたが、この花の色合いにすっかり虜です。
今年も見られることを期待している花の一つです。