安全保障?

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"金剛なれば則ち折れ、革剛なれば則ち裂け、人君剛なれば則ち国家滅び、人臣剛なれば則ち交友絶つ"

「説苑」敬慎


安全保障の法制化は危険極まりない。
対案などといっている輩もいるが、柔軟であることこそが安全だ。
つまり法制化、法律化などすべき案件ではない。
米国があれだけ言っていたイラクの大量破壊兵器は?
同じことが北朝鮮であったら日本は参戦するの?
同じように米国が北朝鮮の大量破壊兵器が日本へ向けられているといって、それを鵜呑みにして戦争するの?
抑止力?
さんざん、世界を何度滅ぼしてもお釣りがでるくらいの核兵器を抑止力といって作り続けてきた歴史は?
軍を抑止力として持つと、際限が無くなる。
人間が軍による戦争が起こして以来の歴史で明らかなことだ。
隣国はそれ以上に軍備を増強するだけなのだから。
某元自衛官の髭の国会議員は、素人には参戦できないから徴兵制は無いなどと言ったが、隣国の大国は軽く100万の兵力を展開できる。
大量の人的な展開にハイテク兵器だけで対応できる?
結局、抑止力で軍を考えるなら軍拡は避けられず徴兵制も避けては通ることができない。
まして、このことが「人臣剛なれば則ちこう交友を絶つ」になりかねず、安全保障どころかますます戦争の危機を増やす行為だ。

"兵は不祥の器、君子の器に非ず。"

「老子」三十一章


似た言葉は古代中国の兵法書にもハッキリ書かれている。

"兵は不祥の器にして、天道之を憎む"

「三略」下略


兵法書という軍事を指南する書物で用兵だけでなく軍備や戦争時の政治についても書かれているが、その兵法書の多くが政治手段として戦争はすべきではないとはっきり書かれている。

これは、日本の平和憲法と自衛隊の存在の関係性とよく似ている。矛盾しているように見えて兵法上ももっとも理想的な状態。戦争を否定しつつ軍を国軍として精強にする。一見矛盾しているようでも、実は最も理想的な状態であることに気がつく人は少ないのだろうか?

そう、矛盾という言葉に平和憲法と自衛隊という存在を挙げる輩もいるが、むしろ抑止力として軍を考えることこそ文字通りの矛盾。
どんなものでも防げる盾とどんなものでも貫ける矛。
その競争こそ軍を抑止力として考えることの最大の矛盾だろうと思うのだけど。

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このページは、malmaが2015年7月19日 01:14に書いたブログ記事です。

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