明道若昧、進道若退、夷道若縺

基本的な疑問。
物を買えば消費税がかかります。
ホテルや旅館に泊まっても消費税がかかります。
様々なサービスにも消費税がかかります。
モノを作るにも様々な規制や検査などで膨大な時間と費用がかかります。
旅館やホテルだって消防施設の点検や様々な行政に定められた税に近い強制的な出費があります。
なのに為替、つまり日本円で外国通貨を買って消費税がかからないのはなぜ?
おなじく外国通貨で日本円を買って消費税がかからないのは?
株を取引しても、いちいち5%の消費税がかかるの?
そして今度は10%ちゃんととるの?
ファンドは?
債権は?
ガソリンは税金がたくさんかかってるけど、原油の先物取引でちゃんと同じ税率で税金とってるの?
株取引の規制は、実物経済に掛けれれているのと同じくらい厳しい規制とその検査のための出費が定められてるの?

世界は実物の、人が汗して働いて作り上げたモノやサービスではなくて、金で金を買うことで儲けようとする人で溢れていく。

金で金を買う行為の税負担を軽く、実物経済の税負担を重くすればどうなるか?
ますます、人は働かなくなるだろうね。
本当に美しいものも、本当に機能的なものも、本当に斬新なものも、本当に安全なものは、もう人類は作り出せなくなると思う。
原発のように投資家を喜ばせるもの、そんなものしかきっと作れなくなると思う。
そう、使う人ではなくて、投資家を。
食べる人ではなくて、投資家を。
サービスを受ける人ではなくて投資家を。
そして、使う人、食べる人、サービスを受ける人も、投資家が喜ぶものを買うようになるのです。

本当に原発がよい例でしょう。

誰が喜ぶか?それを考えれば分かることです。

資本主義は人間が幸福な社会を築くためのとても大切なシステムだと思う。
それは、実物の経済を育てる水であり、肥料であり、効率よく循環させる潤滑油のはずだった。
でも、世界は違う方向へ向かっている。
歪に膨らんだ資本を維持するために、実物経済から強制的に税という形で搾取する。

それが間接税つまり日本では消費税という名の売上税である。

別に株取引や為替の取引、資本の流れに同様の税金をかけろとは言わない。しかし、お金の流れが血であるならば、実物はそれ以上の価値のあるもの。いくら資金の流れを良くしたところで、実物の流れに障害を発生させれば、まったく意味を持たない。いくら血が大切でも、実物、つまり身体をないがしろにはできないし、それ以上となることはできないのだ。

だからこそ、間接税は絶対にしてはならない税金だし、これは後述の自由貿易を行う上でも、自由貿易上の全ての国は直接税(所得税)に切り替えるべきなのだ。


僕はこの歪んでしまった資本主義、いや資本主義に寄生するバーチャルな資金循環、はっきりいってこのバブルを完全に排除しない限り、自由貿易には反対だ。

安い労働力、未開発の資源を乱開発する、そういったところに、そのバーチャルな資金がなだれ込み、既存の実物経済を害するからだ。

そして、本当に美しいものも、本当に機能的なものも、本当に斬新なものも、本当に安全なものは、もう人類は作り出せなくなるからだ。

私がTPPに反対する一つの理由でです。

でも、それらバーチャルな資金の流れが経済の中で僅かな部分となり、完全にコントロールすることができたなら、その時は完全な自由貿易こそが、世界と世界の隅々の小さな地域までもが、グローバル化のなかで持続的な繁栄を得られる最高のシステムになると思う。その時が資本主義の完成だと思う。今の資本主義は赤子同然。なのに、自由自由と這い回り危険な状態だと思うのです。

世界は血液でもある資本に重大な欠陥がある。高脂血症、高血圧、糖尿病に似ている。

身体を侵し始めている。

このままでは、本当に良い物も口にすることができなくなる。

でも糖尿病患者の多くがそうであるように、本当に病気が発症しないと生活を改めないし、それでも、改めるのが難しい人が多いのが実情だ。

世界も、気が付いている人はいても、きっとそうなのだろう。

 

 明道若昧、進道若退、夷道若縺

 

明らかな道は暗く見え、進むべき道は退くように見える。

まっすぐな道は曲がりくねって見える。

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このページは、malmaが2012年6月22日 00:28に書いたブログ記事です。

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