聖人生而大盗起
『 荘子 』
聖人が出現したために大泥棒が現れる。
儒家が聖人の道徳規範を政道に反映させたため、逆にそれを悪用したりする人が蔓延ること。
今回、この言葉がピッタリなのが 著作権に関連するコピーワンス制度。
実はパナソニック製HDDレコーダが故障してメーカーに修理に出しました。
購入半年で2回目の故障なので、ちょっとムカッとしてますが、それでも人間の作るものですから、偶然というのもありますし、ものづくりに携わっていると、絶対とかいうことはありえないということがわかってるので、この際、何処のメーカーとかは関係ないのですが・・・。
頭にくるのはデータの復元に関して。
デジタル放送が録画できるHDDレコーダは現在コピーワンスでバックアップを録ることができません。DVDへデータを移動することはできますが、移動した先のDVDで不都合が起きると録画したものが完全に見ることができなくなります。
仕事関係で取材なのどの放映をHDDで録画していたのですが、それらが今回の故障で失われてしまいました。幸い一部の番組は局や製作会社から録画DVDを頂いているのですが、僅かしか映っていない番組や、祖母の映っていた番組など僅かの取材だったためかもらっていなかったそれらが失われてしまいました。
コピーワンスでコピーはおろかバックアップすら録ることができないので、そのままHDDに入れていたので完全に失われてしまいました。
さて、デジタルの強みは映像が劣化しない、したがってコピーされると劣化しない完全な複製品が出回ることから極めて強権的なコピーワンスで保護されています。
ただ劣化しないと謳っていますが、実際は真面目にバックアップもとらないでいると、HDDは信頼性が低く、DVDも紫外線などに弱く経年劣化、傷なので、アナログと違ってある日突然失われるというこがあるので、劣化はしないけど完全に失われるというのが正しいのです。
ちなみにHDDレコーダもデータ自体が破損していることは少なく、専門会社に依頼すると高額ではあるけど、ホームビデオで撮影、録画したデータ復元は可能です。ただ、コピーワンスで保護された番組データは、データを取り出すことができてもCPRMで制御されて鍵がかかっている状態で再生することができないのです。
しかし、著作権権利団体のいう"劣化しないデータ"の著作権保護のため導入されたのであれば、真面目にバックアップすらとらず1データしか保持していない状態でデータが破損した場合、きちんとデータの復元を補償するべき。でなければ、違法コピーしている人たちはデータを保持できるけど、真面目な人たちは泣き寝入りするしかありません。通常、コンピューターソフトもダウンロードで購入した場合、インストールソフトが破損した場合など、再ダウンロードが可能で、コンピューターソフト会社の対応は十分満足できるものです。
そしてPCの場合、OS含め通常PCのソフトはバックアップが可能で、こまめにバックアップをとることで不測の事態に対応できます。
HDDレコーダもそういった仕組みをとるべきで、その対応は技術的には簡単なことなのです。
きちんとバックアップの仕組みがとれているのなら、コピーワンスもまったく問題ない制度だと思うのですが・・・。
今回はPCも故障でHDD交換があったのですが、こちらはなんの不満もなく「お願いします」とだけメーカーに伝えたのですが、HDDレコーダに関しては絶対に納得いきません。
まさしく『 聖人生まれて大盗起こる 』
今回のことで著作権権利団体が偽善的で、違法コピーを助長しているかがわかりました。
コピーワンスは大泥棒をつくり、真面目な市民を苦しめる悪制度であることがわかりました。
とりあえず、デジタル放送をアナログ化してでもバックアップしておくべきということがわかって大変勉強になる一件でした。
著作権に関しては他にも2,3頭にくることがあったので、また書くかもしれません。
