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写真素材 PIXTA

メイン チョウコウイトウギャラリー

2007年2月16日

Huchoの分布

かなり大雑把でいいかげんなHucho属の分布図です。
huchomap1s.jpg
図1:
   一般的な分類では
   ■アムール川中流以西、
     エニセイ川以東の薄いブルーで色分けした部分が
     【Hucho timen】の分布域。
   ■ドナウ川水系上流のピンクの部分が
     【 Hucho Hucho 】。
   ■長江上流、瀾滄江上流の
    薄いオレンジの部分が
     【 Hucho bleekeri Kimura 】。
   ■中国、北朝鮮国境の鴨緑江付近の
    黄色の部分が
    【 Hucho ishikawai  】。
   ■ロシア沿海州とサハリン、日本の北海道の
    黄緑の部分が
    【 Hucho perryi 】。

   ※ シベリア北部はほんといいかげんです。(笑)
   ※ 参考文献は
      『freshwater Fish of Britain and Europe』、
      『漁業生物図鑑 北のさかなたち』ほか
      ネット上のフィッシングサイトの釣果情報と画像から
      malmaが勝手に判断して色を塗ってしまいました。(笑)
   
huchomap2s.jpg
図2:
   更に勝手な解釈で・・・
   ネット上の情報でも、他に伝え聞くところでもモンゴルのアムール川水系とセレンゲ川水系とではタイメンの雰囲気が違うのではということから作成した分布図です。
   個人的な思い入れもあってこうなりました。
   ■薄水色に塗った
     モンゴルのセレンゲ川以西エニセイ川以東が
     【 Hucho Hucho 】に限りなく近いタイメン。
     というよりほとんどHucho。
   ■緑に塗ったアムール川中流から上流域が
     【 Hucho perryi 】へ進化する過程のHucho=タイメン。
   という感じにタイメンを2つに分けて考えました。
   特に、研究者の中にはモンゴルのタイメンを【 Hucho Hucho 】と同種であると考える向きもあるようですが、アムール水系のタイメンはフッヘンと同じには見えません。エニセイ川のタイメンはNHKの番組でしか見てませんが、体型はタイメンですが黒点などはフッヘンと同じに見えました。体型については水流など生息環境で変化するのであまりあてにはならないのですが・・・。
   同様に考えると、【 Hucho ishikawai  】というのは地理的にもタイメンから更に【 Hucho perryi 】に近づいてきている種かもしれません。
   ヨーロッパと長江上流のHucho属はそれぞれ急峻な山岳地帯に取り残されて独自に進化してきた種だけど、似た環境で進化してきたので当然似たような姿形になったとも考えられます。

2007年2月15日

Huchoの黒点

タイメンとイトウは明らかに違うんだけど、その違いを表すのはとても難しい。
一番の違いは黒点がタイメンの方が少なく明瞭だが、とくに小型のタイメンではイトウとの差が少なく感じる。
モンゴルで見る実物は「あぁ!!やっぱりイトウとは違うぞ!!」
って思うんだけど・・・。
イワナの場合も、「ニッコウイワナの濃い朱色の着色斑とオショロコマの朱点とどう違うんだ?」といわれると違うということはわかっていても表現しづらい。
とりあえず【 Hucho taimen 】と【 Hucho perryi 】の頭部の画像です。
違いが伝わるでしょうか・・・?

 

注目して欲しいのは頭の形よりも、黒点の現れ方です。
上2枚が【 Hucho perryi 】です。
下2枚が【 Hucho taimen 】になります。
頭部の形状については後ほど。
まず、taimenの方が黒点がずっとまばらなのがわかると思います。次に黒点の形状がperryiより明瞭だとは思いませんか?点というよりは斑に近いと思います。
よく見ると、大きな黒点は鱗2枚~3枚組みで一つの黒点模様をつくっています。
一方のperryiは黒い鱗や一部が黒い鱗がほとんどの場合隣り合わずにランダムに配されています。

次に【 Hucho ishikawai 】はというと。

より明瞭に黒点というより黒斑が現れています。黒点はtaimenやperryiよりさらにまばらです。
数枚の黒い鱗の集合(ほとんど縦の組み合わせ)で、やや縦に細長い模様です。
ヨーロッパのドナウ川のイトウのHuchenもチョウコウイトウと同様の黒点のようですが、僕は実物を見たことがないので・・・。機会があれば見てみたいですね。

2007年2月 8日

Hucho Ishikawai 想像図

Hucho ishikawai Mori 1928

イトウ属の中での比較 ※2

 ? 下顎が長いらしい。
 ? 背中が黄褐色らしい。

 ※2
   まったくの謎の魚です。
   ネットで調べると形態を表すのは以下の一文。
   「Body streamlined; interorbital width broader; lower jaw slightly longer than upper jaw or equal; scales small, covered with all around body except abdomen; head long and flattened. Yellowish brown back.」
【 Korean Freshwater Database >>korean timen 】

   他に、吉林省農業大学学報 
「鴨緑江上流のオショロコマの食性分析および生体について」
(JOURNAL OF JILIN AGRICULTURAL UNIVERSITY 1999年 第21卷 第4期 vol.21 No.4 1999)

の中にこんな一文。

『肉食性魚類(如石川哲羅魚)和其它食昆虫魚類(如細鱗魚)几乎絶迹。』
肉食性の魚類のHucho ishikawaiと昆虫捕食魚類のレノックはほとんど(かなり確定的な意味で)跡を絶つ。

参考サイト
 【 Korean Freshwater Fishes >> Korean taimen 】
 【 Korean timen 】
 【 fishbase 】

たぶん絶滅?それとも【timen】と同じ可能性もあります。
中国、北朝鮮の国境を流れる川ですからテレビではよく見ますが、釣りは無理そうです。それと、吉林省は野生生物が完全な禁猟となっているそうで、もちろん自然の河川での釣りも禁止と聞いております。

カテゴリはわざわざ作るまでもないと思いましたので、Huchoとタイメン、チョウコウイトウにエントリーしておきました。

2007年2月 6日

Hucho bleekeri

Hucho bleekeri Kimura

イトウ属の中での比較
 ■ 【perryi】・【timen】と比べて口が小さい。
 ■ 体高がある。
 ■ 【perryi】より体側の黒点が明瞭でまばら。
 ■ 体色が暗褐色から茶褐色。
 ■ 標本には薄いブナ斑が認められたが死斑の可能性も。
 ■ 腹部が丸い。
 ■ 全体にサケのような体型
 ■ 唯一イトウ属と思わせるのは頭が扁平である部分のみ。
 ■ 脂ビレが大きく尾までの距離が短い。

標本は色が失われていましたので、ポスターの画像を参考にしましたが、体色はほとんどタイメンと同じでした。しかし、標本はメスであるとの説明にもかかわらず、尾鰭などは朱色に染まっていました。また、ポスター画像(ホルマリンにつける前)はブナ斑は見当たりません(よく見るとブナ斑のようなピンク系の婚姻色が見えるような・・・)が、標本には薄くブナ斑がありました。

参考までにポスター画像は続き↓↓↓

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2006年8月22日

5000HITに間に合わず・・・

長江イトウのイラストはまったく進んでいません。
花とか植物なら多少は描けるけど、魚のイラストは苦手で途中で手が止まってしまいました。
実は作画の方法で二転三転してしまい、もっといい方法がないか思案中。
当初、できるだけ本物に忠実にするため写真をPC上でトレースして書き始めたんだけど、画像のイトウが若干横向きで輪郭線を抽出した段階で、まるで魚屋の冷凍ケースに並んでいる魚のように見えてしまって失敗。そこで、その輪郭線をプリントアウトしてトレーシングペーパー上に横向きに見えるのを修正しながら手書きで描いたんだけど・・・。どうもうまくいかない・・・。
とりあえず、どこまで進んでいるかというと。
下の通り。頭から胴体部分の輪郭はだいたい修正したけど尻尾が寝たまんま。
 

死後若干時間が経っていたためか、目の下の皺が深く目立っていた。イラストでは忠実に描いたつもりだが、実際にはさほど目立つものではないと思う。
頭部の注目すべき点は、魚体の大きさに比べて口が小さいということ。
そして口腔内について、鋭い歯が幾重にも生えている点など。
イラストでは解りづらいが、黒点は日本のイトウなどと比べると、ひじょうに大きい。
魚体の形は、イトウよりもSalmo属やOncorhynchus属に近く見えるが、北海道の尻別川や斜里川など、流れの速い場所に生息するイトウは体高が高いものも多くいることから、長江上流の激しい流れの生息環境によって生じた体型と思われる。
イラストがちゃんと完成したら、詳しく解説します。
いつになるやら・・・。

2006年7月24日

チョウコウイトウについて 2006

今回の目的の一つ、チョウコウイトウ標本について、何でエントリーが遅くなっているかというと・・・。

一昨年、見せてもらった標本は60センチ弱の小型魚でしたが・・・。
今回は驚きました。
標本を見せてもらった時の印象が強烈過ぎて、客観的に冷静に観察できていたのかちょと自信なし・・・。思っていた以上の魚体の大きさ、そして、イトウのイメージからかけ離れた立派すぎる魚体。
立派過ぎるというのは語弊があるかもしれないけど、僕が持っているイトウのイメージは大蛇のようであったり、頭が丸くマルタのようであったり、いずれにしろサケ科魚類の中では長細い形。それが、根底から覆されるような形だったのです。ハッキリ云って、キングサーモン?大型のシルバーサーモン?と思えるほど体高が高いのです!!一瞬、養殖モノのサーモンを見せられたのかと思ってしまうほどです。そして、黒点の現れ方も、キングサーモンやシルバーサーモン等と同じような形と大きさ。唯一、この魚がイトウの仲間であると思わせてくれる部分は、頭の扁平さだけだったのです。

で!!最初の言い訳なんだけど、詳細についてはイラストができ次第(写真資料は写すことができたんだけど、著作権とか絡むと面倒なので現在イラストを描いてます)、後ほど感動が薄れないうちに詳しい解説つきで公開します。
お楽しみに!!

2006年2月15日

チョウコウイトウ 長江(揚子江)イトウ

【 長江イトウについて 】
今回の旅の目的の1つに長江イトウについて生息地の確認をすることであったが、残念ながらその姿を見ることはできなかった。
現地では次のような目撃談を聞くことはできた。

 ・下流で大型の魚が網に掛かった。(50センチぐらい)

 ・昔は1メートルを越すような魚が沢山捕れた。

 ・漁法は淵にダイナマイトを仕掛けて爆発させて捕っていた。

 ・四川省の水産会社が3年間魚を探していたが見つけれなかった。

最終的に現地のイトウの姿を見ることはあきらめ、中国科学院の生物標本館に行きイトウの標本と研究者から話を聞くことに。
イトウの標本は50センチぐらいで、捕獲地は今回釣行した班馬の標高2800メートル地点。つまり、もっと下流の方だが今回の釣行地点は十分生息域の範囲であったと思う。
しかし、最後に捕獲されたのは1980年とのことでかなりの開きがあり、その後の水力発電所の建設や道路建設による影響を考えると個体数は激減か絶滅に近い状態であると予想される。
以下は案内してくれた陳研究員から聞くことができたのは下記のとおり。

 ・胃の内容物として極めて小さな小魚。

 ・胃の内容物に水草?藻?が含まれていた。

 ・最後の捕獲は1980年。

【 標本の特徴 】

 ・大きさは50センチぐらい。

 ・脂鰭が大きい。

 ・口が小さい。

 ・口が比較的下向きについている。

 ・日本のイトウに比べて丸みのある体型。

 ・脂鰭、尻鰭から尾鰭の付けのまでの距離が短い。

 ・日本のイトウに比べて黒点が大きく明瞭。

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