
先ずは上から→方向にメスが産卵床を掘る様子です。オスが常に傍らで付き添って、時々産卵を促すように体を震わせながら密着させてメスに振動を与えます。
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メスは産卵床が満足のいく深さや大きさになると産卵します。
オスもすかさず放精し卵は受精します。
人工授精と違い受精率は極端に下がります。
さらに、自然の中ではウグイやカジカ、イワナなどに次々食べられてしまいますので、メスはすぐに埋め戻します。このときにも卵が舞い上がって流されてしまうものも沢山あります。もちろん、そうならないために深く産卵床を掘るのですが。。。
また養殖の場合は卵は消毒されますが自然ではそのままなので病気になったり、死んでしまったり。
ですから天然繁殖のヤマメは産み落とされた卵の時から強運でなければ生き残れないのかもしれませんね。
水槽産卵の時も発眼率は50%以下、その後の孵化率も極度に悪かったです。でも、生まれた稚魚は丈夫そのものでした。
Oncorhynchus masou
以前にも紹介しましたが、今回は画像も少し足して紹介します。
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サクラマスのペア。
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オスのサイズは50センチ前後といったところでしょうか。
成熟個体を購入して水槽内産卵に挑戦。
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オスのサクラマス。
サクラマスの名にふさわしい素晴しい婚姻色がでています。
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オスに対してメスは地味ですが、丸みを帯びて顔も優しい感じがします。
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メスは産卵床を掘り、時々尻鰭で産卵床の深さを測ります。そのときにオスは体を震わせて産卵を促すのですが、なかなかメスは産卵床の深さに満足しません。

やがて、メスは産卵しオスが放精するのですが、本当に一瞬の出来事です。しかも、その一瞬の出来事のすぐ後にメスは休む間もなく産卵床を埋め戻します。
QuickTime サクラマス産卵シーン 注意:11MBもあります。
ビデオ中のエンドロールのURLは旧URLです。
サクラマス産卵シーン ビデオ
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散らかる自室の一部が写ってる・・・。このビデオはHDDレコーダに直結して録画していたのですが、やはり実際に目にしてみたかったので、数時間おきに起きて観察していました。
やっぱり、実際目にしてみると感動しますね。
【 オショロコマのスモルト化 】ほどではないが、銀毛化の進行したアマゴ。
完全なスモルト化となると、背鰭の先が黒くなり眼球の黒斑がなくなり通称「シラメ」状態となる。
気が弱く餌を上手く採ることのできないアマゴだった。スモルト化したアマゴやヤマメは画像をみてもわかるとおり鱗がはがれやすく、他魚がつつくだけで鱗がはがれてしまうデリケートな体となってしまう。
そのため、水槽内での長期飼育は難しい。
撮影はおそらく2002年だと思われる。
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河川残留型のアマゴ。
レインボートラウト(ニジマス)の水槽飼育は簡単なように見えて意外に難しい。
ニジマスがトラウトの水槽飼育の入門魚とされる謂われは、単純に高い水温でも飼育可能だということだけ。そのほかは基本的にイワナやヤマメの飼育との大きな差はない。よく、病気への強さや、大量飼育のし易さなどいわれるが、これは養魚場でのことで狭い水槽環境ではどの渓流魚を飼育する場合でも細心の注意が必要なことに変わりはない。
それでも、養魚場育ちが多いので、ヤマメなどと比べると縄張り意識が薄く喧嘩が少ない。
ニジマスを飼う場合、せっかくなので虹(レインボー)色を鮮やかに出現させることをお勧めしたい。
そのためには、過度の給餌を避ける必要がある。ニジマスは食欲が旺盛でついつい餌を多めに与えてしまいがち。給餌量が多いと脂肪分で体色がくすむ傾向にある。エビやオキアミなどが配合された飼料や乾燥オキアミなど脂肪分の少ない餌を中心に与えると効果がある。また、渓流魚全般に色揚をする場合、水温を低く抑え、照明を明るく、環境色を暗くするとより効果が上がる。活餌も多少の効果があるが、水質を悪化させやすいので注意が必要。
飼育には、釣堀や養魚場からできるだけ小型の鰭の欠損のない個体を入手するのがいい。
最初は白点虫などを予防するため、薬浴をすることを勧める。
養魚場や釣堀など広くて流水のある場所では、ほとんどの白点虫は洗い流されて気が付かない場合が多い。水槽に入れたとたんに大量発生することがある。生餌で金魚などを使う場合は更に注意が必要。ショップの魚も感染している場合が多いので、この点からも活餌は使わないほうが良い。
もし、白点虫が発生したら、根気よく薬浴するしか方法はない。イワナなどは水槽環境がよければ白点虫に対して抵抗力を持ってくるようになるが、ヤマメやニジマスなどでは自然治癒は非常に難しい。本来は魚が死ぬような寄生虫病ではないが、強い流水のない狭い水槽環境では白点虫がなかなか減少しない。また、魚の眼球に深く寄生すると失明するので、白点虫を見つけたらとにかく薬浴するべき。
ヤマメ
Oncorhynchus masou masou
アマゴ
Oncorhynchus masou ishikawae
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ヤマメ・アマゴの水槽飼育
ヤマメもアマゴもイワナと比べると水槽飼育の難易度は高い。イワナよりも下流に生息しているので高い水温でも飼育可能だが、イワナ以上に水温や水質の変化に弱い。10℃以下の低水温や20度以上の高水温、一日の水温変化が5度以上になると体調を崩しやすくなる。また、イワナ以上に水カビ病になりやすく、その原因は主に縄張り争いによる傷やストレスによるものが多い。また、警戒心が強く縄張り争いで弱い順位の固体は警戒して餌を十分にとることができないため、餌付けが難しく病気を発症しやすくなる。特に天然個体の餌付けは難しい。イワナのように人の姿を見て寄ってくるようになるまでに飼育するのは期間がかかる。
水槽飼育に向く生体の入手は養魚場や釣堀から購入するか、放流実績のある河川で釣ったものが特によい。天然魚は餌付けが難しく、縄張り意識が強いため単独飼育が望ましい。養魚場の生体でも、スレや奇形などがある場合は避けたほうがよい。放流実績のある川で釣った、生体は姿も天然に近く美しくなり、比較的餌付けも容易で飼育しやすい。
学名:Oncorhynchus keta
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日本人にとってサケといえばこの魚です。北日本特に太平洋側では岩手県沿岸から北海道にかけて、日本海側では新潟県以北の河川に多く遡上します。
魚体には他のOncorhynchus属やsalmo属の多くに見られるような黒点はありません。※1
母川回帰性が強く、ほとんどのサケ(稀に迷い鮭として別の川に上ったり、成熟前に早く川に帰ってしまう個体もいる)は海洋で成熟した後、自分の生まれた川へ遡上し産卵する。そして親魚は産卵後は死んでしまう。海洋で成熟するサケ科魚類の多くは1度の産卵でその一生を終える。(アメマスなどの例外もある)
オスは成熟すると上顎が鉤状に発達し、体側にブナの木の模様に似たブナ斑が現れる。
メスはオスに比べて大きな変化はないが、体側にはオスよりやや薄いブナ斑が現れる。
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78センチメス。
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オスは上顎が鉤状に発達し、下あごの先端にも鋭い歯も発達する。
昨日の夕方から岩手県三陸海岸に出かけました。
サケまつりの会場の山田町は岩手県の三陸海岸の真ん中辺りで宮古市の南側にあります。
会場はその山田町の中心市街地から少し南側の織笠川という小さな川です。ネットで仕切った川には沢山のサケが泳いでいて、それを制限時間内一人1尾まで捕獲できる『サケのつかみ取り』がメインイベントです。
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サケつかみ取りの会場
川幅は20メートル前後かな?一見平瀬のように見えますが、奥のほうは少し深くなっています。
小さな子供だと股の辺りまで水が来てしまいますし、サケを掴むのに夢中で全身ずぶ濡れになってしまいます。
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つかみ取りは今回は7回行われました。1回あたり60名ということですが、その中の子供達に先にサケを獲らせます。そのあと、大人が一斉に川に入るのですが、ほとんどの人の狙いはイクラの入ったメスです。子供にも親達から『それじゃなく!メスにしなさい!!』と容赦なく叫ばれるのですが、大物の潜む深い場所ではなかなか捕まえることができません。3、4人ぐらいの子供は時間までにサケを捕まえることができないのですが、制限時間1分前には親に手伝ってもらって獲ることもできますし、それでも取れなかった人には係りから1尾サケをもらうことができます。
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真ん中あたりに沢山いるように見えますが、真ん中のサケを捕まえるのは大変です。すぐに逃げられてしまいます。それと、一斉に人が川に入ると真ん中のサケは下流と上流に分かれて逃げるので、お勧めは上流側のネットそばが確実に狙えます。
今回、僕は2回目でしたが、子供達が先にやっているときから目で追っていた大型のメスをめがけて走っていって、捕らえることに成功しました。
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僕が捕まえたサケです。大きさは帰ってから測ってみたら78センチありました。
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まな板からはみ出します。
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ボール1杯分のイクラが採れました。
これで大人1回\1,000ですから、安いですし、メスを血眼になって探すのも当然です。
さて、会場の下流では次々サケが遡上してきて、何箇所かでは産卵床も掘り始めていました。
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川に遡上したサケに直接触れることができる、そして、人間の原始の狩猟本能も呼び覚ますような貴重な体験ができる『サケのつかみ取り』ぜひ、皆さんも参加してみてはいかがですか?
また来週の12月3日にも開催されます。始まるまでは寒いかもしれないけど、いざサケを目の前にすると熱くなりますよ!!
昨日の夜は水槽を見ていておかしなことを考えたのかなぁ・・・?
確かに今回の伊豆産アマゴは全て側線の上にしか朱点がないんだけど、幾つかのサイトで天然アマゴと称される画像を見てみたら、伊豆に限らず多くの場所で側線の上にしか朱点がない個体が結構いるみたい。
でも、僕が一昨年とその前の年に郡上八幡周辺で釣った全てのアマゴは側線下にも朱点が存在している・・・。うぅ~ん。地域による個体差でないとしたら、全くの偶然かなぁ・・・?それとも、放流事業で地域差が完全に失われてしまっているのかなぁ・・・?
とりあえず、画像を載せると昨日書いてしまったので・・・。続きに画像をアップしました。
詳細画像は明日以降にアップしますが、伊豆産アマゴをもらってから、以前飼育していた岐阜産と微妙な違和感が感じられて、今日画像を比較してようやく解決!!
朱点の位置に違いが見られました。今回もらった伊豆産アマゴは朱点のほとんどが側線より上に分布していて、側線より下に朱点はほとんど見られません。一方、以前飼育していた岐阜産アマゴの多くは側線下にも朱点が見られ、全体的に魚体の中央に朱点が分布します。伊豆産アマゴの朱点は側線と背部の中間部分に最も多く分布しています。
とりあえず、明日の深夜までには手持ち分の比較画像をアップしたいと思います。
天然魚でこのような地域差が見られるとしたら、とても面白いと思いますので、もう少しネットでも画像を集めて検証してみたいと思います。
もしかしたら、今回もらったアマゴ5尾全てが偶然、朱点が側線より上にしかない個体なのかも・・・?
いずれ、明日以降の楽しみが増えた!!
先ずは、寝る前の水槽観察で気になって調べたことを書いておこう。
これでぐっすり眠れる・・・。
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十和田湖名産といえばヒメマスですが、もともと十和田湖には魚はいませんでした。古くから付近に鉱山があったので山師やマタギの出入りがあったようですが、祟りを恐れて魚を放流するものはいなかったといわれています。十和田湖に魚がいなかった理由は、火山活動によるカルデラ湖で比較的新しい湖で、湖の出口は奥入瀬川となって海に通じるのですが、途中に銚子大滝という滝があり魚の遡上を拒んでいたためです。また、透明度が高いことからもわかるように貧栄養湖で魚の生息には適していませんでした。
1903年に和井内貞行が支笏湖産のヒメマスを放流しこれが定着しました。和井内貞行が放流したのはヒメマスだけではなく岩魚や鯉も十和田湖に放流し、当初は鯉も順調に育っていたようです。
現在では、サクラマス、ヒメマス、コイ、ギンブナの4種が放流され。このほか、ワカサギ、イワナ、ドジョウ、イトヨ、イバラトミヨ、ヌマチチブ、ウキゴリ、ジュズカケハゼが捕獲されています。
その他、過去に様々な種類の魚が放流されてきましたが、定着することができなかったようです。
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左:アマゴ 右:ヤマメ
アマゴとヤマメの違いは体側の朱点の有無。朱点があるのがアマゴ、無いのがヤマメ。
黒点の数やパーマークなどの朱点以外の体の特徴は双方ともほとんど同じだが、圧倒的に生息範囲の広い分ヤマメのほうが河川ごとの多様性が多くみられる。アマゴにも多様な姿形がみられるが生息範囲が同じような気象条件の地域が多いため、ヤマメほどではない。アマゴ、ヤマメとも降海型もあり、アマゴ=サツキマス、ヤマメ=サクラマスとして海洋で成長する。ただし、ヤマメは北方ほど降海型のサクラマスが多く、とくにメスの降海率が高い。そのため、河川が小規模なダムなどで寸断されると上流部の個体数が激減あるいは完全にいなくなることもある。一方のアマゴは降海型は分布域でも一部の個体群に限られており、ほとんどが陸封型である。ヤマメに比べてアマゴのほうが急峻な渓谷の上流部に生息できるのも陸封の性格が強いためである。ヤマメの雌雄とも陸封型の個体群は青森県下北半島など、東北地方の一部に「スギノコ」等と称されて、細々と生息しているのみである。