
カメラも修理から戻ってきたし、昨日は池の掃除でちょうどいいブルックがいたので、少し水槽メンバーの交代をしました。
新しいブルックは15センチ程度です。
相変わらず美しい魚体です。
岩魚もいいですね。色の濃く源流ぽい岩魚に育っています。
これは、きれいなのでこのまま水槽に入れてます。
オショロコマはさすがに水槽飼育3年になってしまったので、そろそろ入れ替えたいのですが、池にもストックしてないので、9月の北海道釣行のときに確保する予定。
今回、ブルックが水槽に入って、虹鱒と山女を池に移しました。
イトウたちは大きさに差が出てきました。
けんかが絶えないので、そろそろ別水槽に移すか、池での飼育の切り替えようと思います。
イワナの体型とか顔はものすごく個性があります。同じ川の出身でも顔貌が違うように育つときもあれば、異なる川出身でも同じ模様に育つ時もあります。
イワナに限らずヤマメなどでも同様なのですが、水槽内で同じ環境にもかかわらず、1尾ずつ異なる外見に育っていく様子は毎日見ていても飽きません。
ちょっと肥満気味のイワナですが、性格もおとなしく鰭の欠けも傷もないきれいなイワナです。
↑のイワナは少し黒ずんできました。黒いボディーの中に顔の付近が鈍い金色の輝きがあって美しいです。
最初の画像のイワナとは同じ川の出身ですが、顔の形が最初のが丸いのに対して、最後の写真のイワナは頭が扁平になっています。真ん中の写真の手前のイワナの陰に隠れているのが↑のイワナです。
今回はイワナの外見の違いについて画像を交えて紹介します。
前に背鰭の特徴もイワナを見分ける上で重要なポイント【 オショロコマとイワナの違い 】と書きましたが、今回はもう少し詳しくみていきたいと思います。
先ずはおさらい。
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上の5つの背鰭の持ち主はわかるでしょうか?
上の2つがオショロコマ(左:ミヤベイワナ銀毛 右:ミヤベイワナ河川型)
中段の左がエゾイワナとニッコウイワナの中間型
中段の右がブルックトラウト
下の左がヤマトイワナです。
【 オショロコマとイワナの違い 】では「背鰭の虫食い斑がそれぞれの種で微妙に異なっていますよ」って書きました。
今回は非常に難しいオショロコマを除く日本のイワナ同士の違いについて、最初にエゾイワナとヤマトイワナで見ていきましょう。
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この画像には左にヤマトイワナ、右にエゾイワナ(ニッコウイワナ系)がそれぞれ1尾づつ写っています。
遠目にエゾイワナの白斑がはっきりと見えるのが分かると思います。
概ねエゾイワナは白斑の明瞭なものが多く、特に体側は虫食い斑というより、かなり円形に近い白斑が多いのが特徴です。
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左がエゾイワナ(ニッコウイワナ系)と右がヤマトイワナ。
ヤマトイワナのほうをみると、白斑や虫食い斑は不明瞭なのがわかります。
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とくに頭部の模様が不明瞭です。また、パーマークが薄っすら確認できます。
さて比較的はっきりとその差が分かるのは、オショロコマ、エゾイワナ、ヤマトイワナなのですが、一番厄介なのがニッコウイワナの存在です。もともとエゾイワナとの境界線がハッキリしていない上に、放流事業もあり今現在で分布境界線を引くことは困難です。この2つの種は同じものと考える人もいます。
とりあえず、一般的な見分け方(多くの書籍や釣り人のいうところの見分け方)でその違いを見ていきましょう。
先ずは典型的なエゾイワナ(アメマス)です。
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これは、北海道西別川で大きさは20センチ程度です。
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これはエゾイワナとニッコウイワナの中間型(たぶんニッコウイワナに近い)と思われる個体です。
ニッコウイワナはエゾイワナに比べて白斑が小さく、体側中央部の大き目の白斑と背部の虫食い斑とその間くらいにやや小さめの白斑が散在すると言われています。また、エゾイワナ(アメマス)に着色斑が現れることはほとんど無いと云われています。しかし、ニッコウイワナにはもう少しハッキリした着色斑はあってもいいはずです。それに、僕の育て方ならもっと腹部が赤くなるはずですが橙色止まりなのはニッコウイワナではない可能性もあります。
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これも、エゾイワナ(アメマス)とニッコウイワナの特徴を併せ持っています。エゾイワナにはこれほど明瞭な着色斑は現れることはほとんどないためです。しかし、腹部は白いままです。白斑の現れ方もアメマスに近ようです。
上の2つの例のイワナはどちらも標高1000メートル付近で、近年放流のない場所で採種した個体です。
昔の山猟師が背負って源頭放流した末裔のイワナたちなので、最近の下流の放流で混ざってしまったイワナ達とは違い、本来のその川にいたイワナのはずです。ちなみに、直線で20キロ程度しか離れていませんが、分水嶺を越えてそれぞれ太平洋側(上2枚)、日本海側(下2枚)のイワナです。
さて、外見での違いを書いてみましたが、実を言うと僕はあまりエゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ・・・というわけ方はこだわっていません。というのも、白斑は【 オショロコマミヤベイワナについて 】で触れたように、生育環境でも大きさや形、個数が変化するので白斑の数や形状で分類するわけにはいないはずですし、着色斑ももちろん同じです。
でも、釣り人としては××川で釣った○○イワナは「大きかった!!」とか「きれいだった!!」って言いたいんですよね。まぁ、ブランドと同じかもしれませんね。「岐阜県まで何釣りに行ったの?」って聞かれて「イワナ」って答えるより「ヤマトイワナ」って言ったほうが聞こえはいいですよね。
アメマスのアルビノです。黄金色で人工的だけど美しいですね。自然界でも発生しますが、これだけ目立つ色だと厳しい自然環境の下では生存率が極端に下がります。その他の機能的なところはまったく変わりありません。ニジマスなどのアルビノは有名ですね。ちなみにアルビノは何のために作出されるかというと、養魚場で魚の成長具合を目視しやすいように入れられています。成長に差がないので魚の仲間内では差別とかはないのかもしれません。まぁ強いものだけが先に大きくなる世界ですから、体の色は関係ないのかもしれません。とはいっても、養魚場でも目立つ色なのでタカやトンビに狙われやすいようです。
撮影場所:
【 札幌豊平川さけ科学館 】
撮影2002年
ところで、水槽の中でいろんな渓流魚を一緒に飼っていると、同種間でしか喧嘩をしない魚や、異種であっても縄張りに入ると喧嘩を仕掛ける魚がいます。渓流魚はお互いの種の違いを認識しているのでしょうか?ちょっと興味深いですね。
僕が研究者だったら真っ先に取り組みたい分野です。
イワナ
エゾイワナ(アメマス)
Salvelinus leucomaenis
ニッコウイワナ
Salvelinus leucomaenis f. pluvinus
ヤマトイワナ
Salvelinus leucomaenis f. japonicus
イワナの水槽飼育について解説します。
今回解説するのイワナ属は日本に生息する、オショロコマと外来種のブルックなどを除く、エゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナについてです。
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種について・・・
今回解説するこの3種は極めてよく似た形質を持っているので、水槽飼育についても大きな違いはありません。これらの3種は外見の違いは大きいですが(※1)極めて似た外見のイワナが飛地のように生息していたり、河川毎に外見の特徴が異なっていたりしていますが、分類上は一括りのイワナとしても差し支えない範囲と考えられます。特に体の色や模様については、河川環境や主食としている餌の種類によって変化がありますので、水槽飼育でもこの変化を楽しむことが出来ます。
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飼育の最適個体について・・・
養殖岩魚は胸鰭の欠損が多く、完全に欠損してしまっていては回復はまずないと考えられます。欠損の形にもよりますが、部分的な欠損は時間がかかっても回復可能。またエラ蓋などの欠損している個体が多く白点虫などの病気も多い。欠損部分が大きいと、水槽に入れてから水カビ病などが発生しやすい。養殖魚は安定した水質で飼育している場合が多く、水質変化や水温変化に弱い傾向がある。
養殖岩魚を飼育する利点は、餌付けが容易であり、はじめから配合飼料など安価な餌を食べてくれることや、簡単に入手可能、魚体への負担が少なく購入、輸送が可能な点など。また、個体群にもよるが、養殖は集団で飼育しているので、水槽飼育でも縄張り意識が低く複数飼育にも慣れ易い点もあげられる。
天然魚は下流域のイワナは寄生虫の感染が多く注意が必要。ただし、クーラーの性能が不十分な場合などは下流域のイワナのほうが水温変化や水質変化に強い分向いている。上流域のイワナは丈夫なものが多いが、水温変化に弱く、高水温にも弱い傾向がある。
天然イワナの飼育の利点は、容姿が美しいこと、水質や水温変化に強いことなど。ただし、天然イワナには縄張り意識の強い固体が多く複数飼育や大きさの異なる個体の飼育は危険。
水槽飼育をする場合の個体選びで、養殖魚、天然魚共に一長一短があるのですが、もし近くに岩魚の養殖場があって、状態のよいイワナが飼育されているようならば最初は養殖魚から飼育するのがお勧め。天然河川や湖沼の管理釣り場で放流から時間の経過した個体を飼育するもの一つの方法です。
また、天然魚の小型個体は都道府県によって大きさの制限があります。水槽飼育をする場合は10センチから20センチ以下が最も餌付けがしやすく飼育が簡単なのですが、このサイズでは規制対象になっている場合もあり捕獲できない場合があります。
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水槽のセッティング・・・
イワナは水槽飼育下でも40センチ以上に成長させることが可能な種類なので、90センチ水槽以上がお勧め。60センチ水槽や75センチ水槽でも可能ですが、大きな個体を美しく育てることはできません。
飼育密度は飼育するイワナの性格にもよりますが、出来るだけ同じ大きさでそろえて、90センチ水槽で魚体が20センチなら5尾以下、できれば3尾以下。水槽内の岩や流木など隠れ家になるデコレーションが多ければ5尾でも可能。何のデコレーションもない状態では、弱いものいじめが起きる可能性があります。場合によって養魚場のように過密飼育(20尾以上)で縄張りの解消が見られることもありますが、水質の悪化など様々な問題が起きるので勧められません。
底砂は大型個体の単独飼育なら必要ありませんが、複数飼育の場合、水槽内のデコレーションの転倒を防いだり、水質浄化を助けるために敷き詰めたほうがよい結果をだします。また、夏場の急な水温上昇を防ぐ効果もあります。
つづく?
餌について・・・・・>餌について
底砂について・・・・・>底砂について
水槽のクーラーについて・・・・・>オショロコマの水槽飼育
オショロコマの水槽飼育について・・・・・>オショロコマの水槽飼育 オショロコマの水槽飼育Ⅱ
右が岩手県側高所で多く見られるタイプ。
左が秋田県側高所で多く見られるタイプ。
採取標高はどちらも970メートル付近。
岩手県、秋田県とも低い標高の河川では放流事業が盛んで、河川ごとの岩魚の個性は失われつつある。
高所でも放流されているが、多くは山猟師や釣り人が昔から繰り返してきた源頭放流(釣りながら下で釣った魚を少しずつ滝の上に放流していく)であり、同一河川の個体群の放流。そのため、比較的イワナの河川ごとの個性がみられ面白い。
この岩魚の河川ごとの個性は、単に遺伝的なものだけでなく、河川の環境の違いや、餌の違い、滝などで他の個体群との交流がない中で、系統群としてイワナの外見を大きく変えていく。
これが、地域全体の広がりとなることで、最近よく言われる河川の名を冠した×××イワナや○○○イワナなどと云われ、さらに大きな地方や分水嶺などの区分による、ニッコウイワナ、エゾイワナ、ヤマトイワナ、ゴギ、キリクチなどといったグループに分けることがある。
オショロコマとイワナの違い。オショロコマももちろんイワナの仲間ですが、この場合のイワナはアメマス・エゾイワナ・ニッコウイワナ・ヤマトイワナ・・・。
よく一番に挙げられる違いは朱点の有無ですが、ときにニッコウイワナなどは生息場所や産卵期によってはオショロコマも凌ぐような見事な朱点があらわれている事もあります。
次にパーマーク(体側の小判状の斑紋)の有無ですが、パーマークは多くのサケ科魚類が幼魚の時にはごく普通に見られる体の模様で、イワナも20センチぐらいならパーマークが見られることも。オショロコマも大型化するとパーマークが薄くなったり、スモルト化するとまったく見えなくなったりします。
では表面上の違いって他にもあるの?
答えは↓の続きの画像をどうぞ!!