美鱒探訪
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メイン Salmonidaeサケ科ギャラリー

2007年5月 1日

ブラウントラウトの水槽飼育 Ⅰ

DSC000231.jpg
ブラウントラウト
Salmo trutta trutta
大きな黒点と鮮やかな朱点が特徴のヨーロッパ原産のトラウト。
南は北アフリカ(モロッコ)、東はキルギス(アムダリア川)までが天然分布だが、移植によって熱帯を除くほぼ全世界に広まった。
国内でも、幾つかの河川で自然繁殖し、降海型のシートラウトによって周辺河川へも分布を広げているのではと懸念されている。
魚食性が強く、在来種への影響が心配されている。
比較的高水温に強く、病気にも強いとされる。

水槽飼育には単独飼育が望ましい。
複数飼育の場合には、他魚よりも一回り小さいものを飼育する。
高水温や病気にも強いとされるが、水槽内の環境が悪ければ、体色も著しく悪くなる。
黒目の縁がエメラルドグリーンに輝いている状態が健康的。
 
左:健康的なブラウンの目。
右:水槽に入れたばかりのブラウン。
水槽に入れてすぐや、ストレスが多い環境、高水温、病気などになると上の右画像のように土色になり、斑模様になる。体色の輝きも無くなり、目もどんよりと暗くなる。

活き餌は与えないほうがよい。
活き餌は水槽内に病気が入り込む原因となりやすく、ブラウンも凶暴化しやすい。
寿命が長く、大型化しやすいので、餌は控えめに与える。

天然水域への放流は絶対に行わないことが重要。

2007年2月21日

イトウは奥が深い

サケ科の中で最も原始的だともいわれるイトウ。
気軽にイトウ特集月間としたはいいけど、ネットやリアルで掻き集めた論文や画像、釣りサイトの整理と自分の頭の中の整理が追いつきません。
下書きは幾つかしてあって余裕だと思っていたら、色々調べるうちに考えがまとまらなくなってきました。
実は原始的とされるイトウに興味をそそられるのは、サケ科共通の先祖の体の模様にものすごく興味があるからです。
サケ科の中で原始的とされる、イトウ属、イワナ属のレイクトラウト、Brachymystax属などの模様とはそれぞれまったく異なっています。サケ科魚類の前に分岐したとされるカワカマス属のパイクには様々な模様があって、白斑に見えるもの、タイガー模様、黒点模様・・・。おそらく、サケ科魚類の先祖もパイク同様、雑多な模様が出現するような魚だったんじゃないかって思っているのですが・・・。
 
【 アムールパイク:Esox reichardi 】
僕がモンゴルで釣ったアムールパイクは黒点タイプだけど、パイクは体の模様がいろいろあるようです。

そんな雑多な模様が出てくる魚が、特定の地域環境や様々な要因で分岐していった時に、体の模様も少しずつ固定化していったような気がするのです。
チョウコウイトウの体に現れる黒点も一見ランダムに見えながら、よく見て想像力を働かせると縦縞の模様となるような気がするのです。

【 Hucho ishikawai 】:体側頭部に近い部分の黒点は一定の方向を向いて、繋げると縦じま模様に見える。また背部の黒点の中には馬蹄形のものも見える。

おそらく、サケ科共通の先祖には交配種で多く発生する虎縞模様のタイガートラウトのような魚もいたと思います。模様の異なるサケ科の異種同士を交配させると、お互いに共通した眠っていた先祖の体の模様が現れるとは考えられないかな?

ってな感じで考えていても、ふと隣をみると魚をじっと眺めてしまって、まとまりがつかないまま夜が更けていきます。。。
まぁ、学術的なことは専門家に任せるとして、水槽飼育最高傑作のイトウに育てることに専念いたしましょう!!

参考?文献?↓↓↓

続きを読む "イトウは奥が深い" »

2007年2月 9日

イトウ 幼魚 水槽飼育開始

  

Hucho perryi

・2007年2月3日飼育開始
 開始尾数
  ・養魚場よりイトウ幼魚5尾購入。
 大きさ
  ・5cm~7cm。
 原産地
  ・北海道 阿寒
 飼育地
  ・青森県
 状態
  ・1尾は尾が二つに裂ける奇形。
  ・1尾は鱗が剥がれているが、
   前回別の養魚場から購入したものより格段に良い状態。
   特に養殖イトウや養殖イワナに見られるエラ蓋、胸鰭の欠損がない。
   各鰭とも欠損や曲がりは見当たらない。
   養殖ものとしては最上級の個体。
 給餌
  ・水槽2日後に冷凍アカムシを食べ始める。
  ・水槽4日後より1日2回、冷凍アカムシを与える。
  ・同サイズの他のトラウトより食が細い。

 水槽環境
  ・90cm水槽
  ・水温 8℃±2℃
  ・水深20センチ
  ・濾過装置による流水。
  ・水草クレソン。
  ・デコレーションは珪化木3個。
  ・底砂は黒碁石(大)、五色砂、モス付き川石。

2007年1月30日

サクラマス 特集 Ⅱ

サクラマス産卵の時のキャプチャー画像が見つかりました。

先ずは上から→方向にメスが産卵床を掘る様子です。オスが常に傍らで付き添って、時々産卵を促すように体を震わせながら密着させてメスに振動を与えます。

 

  
メスは産卵床が満足のいく深さや大きさになると産卵します。
オスもすかさず放精し卵は受精します。

人工授精と違い受精率は極端に下がります。
さらに、自然の中ではウグイやカジカ、イワナなどに次々食べられてしまいますので、メスはすぐに埋め戻します。このときにも卵が舞い上がって流されてしまうものも沢山あります。もちろん、そうならないために深く産卵床を掘るのですが。。。
また養殖の場合は卵は消毒されますが自然ではそのままなので病気になったり、死んでしまったり。
ですから天然繁殖のヤマメは産み落とされた卵の時から強運でなければ生き残れないのかもしれませんね。
水槽産卵の時も発眼率は50%以下、その後の孵化率も極度に悪かったです。でも、生まれた稚魚は丈夫そのものでした。

2007年1月25日

サクラマス特集

Oncorhynchus masou
以前にも紹介しましたが、今回は画像も少し足して紹介します。

サクラマスのペア。

オスのサイズは50センチ前後といったところでしょうか。
成熟個体を購入して水槽内産卵に挑戦。

 
オスのサクラマス。
サクラマスの名にふさわしい素晴しい婚姻色がでています。

 
オスに対してメスは地味ですが、丸みを帯びて顔も優しい感じがします。


メスは産卵床を掘り、時々尻鰭で産卵床の深さを測ります。そのときにオスは体を震わせて産卵を促すのですが、なかなかメスは産卵床の深さに満足しません。

sakura1.jpg
やがて、メスは産卵しオスが放精するのですが、本当に一瞬の出来事です。しかも、その一瞬の出来事のすぐ後にメスは休む間もなく産卵床を埋め戻します。
QuickTime サクラマス産卵シーン 注意:11MBもあります。
 ビデオ中のエンドロールのURLは旧URLです。
 サクラマス産卵シーン ビデオ


散らかる自室の一部が写ってる・・・。このビデオはHDDレコーダに直結して録画していたのですが、やはり実際に目にしてみたかったので、数時間おきに起きて観察していました。
やっぱり、実際目にしてみると感動しますね。

2007年1月20日

日本のイワナ

今回はイワナの外見の違いについて画像を交えて紹介します。
前に背鰭の特徴もイワナを見分ける上で重要なポイント【 オショロコマとイワナの違い 】と書きましたが、今回はもう少し詳しくみていきたいと思います。

先ずはおさらい。
 
 

上の5つの背鰭の持ち主はわかるでしょうか?
上の2つがオショロコマ(左:ミヤベイワナ銀毛 右:ミヤベイワナ河川型)
中段の左がエゾイワナとニッコウイワナの中間型
中段の右がブルックトラウト
下の左がヤマトイワナです。

【 オショロコマとイワナの違い 】では「背鰭の虫食い斑がそれぞれの種で微妙に異なっていますよ」って書きました。
今回は非常に難しいオショロコマを除く日本のイワナ同士の違いについて、最初にエゾイワナとヤマトイワナで見ていきましょう。

この画像には左にヤマトイワナ、右にエゾイワナ(ニッコウイワナ系)がそれぞれ1尾づつ写っています。
遠目にエゾイワナの白斑がはっきりと見えるのが分かると思います。
概ねエゾイワナは白斑の明瞭なものが多く、特に体側は虫食い斑というより、かなり円形に近い白斑が多いのが特徴です。
 
左がエゾイワナ(ニッコウイワナ系)と右がヤマトイワナ。
ヤマトイワナのほうをみると、白斑や虫食い斑は不明瞭なのがわかります。

とくに頭部の模様が不明瞭です。また、パーマークが薄っすら確認できます。

さて比較的はっきりとその差が分かるのは、オショロコマ、エゾイワナ、ヤマトイワナなのですが、一番厄介なのがニッコウイワナの存在です。もともとエゾイワナとの境界線がハッキリしていない上に、放流事業もあり今現在で分布境界線を引くことは困難です。この2つの種は同じものと考える人もいます。
とりあえず、一般的な見分け方(多くの書籍や釣り人のいうところの見分け方)でその違いを見ていきましょう。

先ずは典型的なエゾイワナ(アメマス)です。
 
これは、北海道西別川で大きさは20センチ程度です。

 
これはエゾイワナとニッコウイワナの中間型(たぶんニッコウイワナに近い)と思われる個体です。
ニッコウイワナはエゾイワナに比べて白斑が小さく、体側中央部の大き目の白斑と背部の虫食い斑とその間くらいにやや小さめの白斑が散在すると言われています。また、エゾイワナ(アメマス)に着色斑が現れることはほとんど無いと云われています。しかし、ニッコウイワナにはもう少しハッキリした着色斑はあってもいいはずです。それに、僕の育て方ならもっと腹部が赤くなるはずですが橙色止まりなのはニッコウイワナではない可能性もあります。
 
これも、エゾイワナ(アメマス)とニッコウイワナの特徴を併せ持っています。エゾイワナにはこれほど明瞭な着色斑は現れることはほとんどないためです。しかし、腹部は白いままです。白斑の現れ方もアメマスに近ようです。

上の2つの例のイワナはどちらも標高1000メートル付近で、近年放流のない場所で採種した個体です。
昔の山猟師が背負って源頭放流した末裔のイワナたちなので、最近の下流の放流で混ざってしまったイワナ達とは違い、本来のその川にいたイワナのはずです。ちなみに、直線で20キロ程度しか離れていませんが、分水嶺を越えてそれぞれ太平洋側(上2枚)、日本海側(下2枚)のイワナです。

さて、外見での違いを書いてみましたが、実を言うと僕はあまりエゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ・・・というわけ方はこだわっていません。というのも、白斑は【 オショロコマミヤベイワナについて 】で触れたように、生育環境でも大きさや形、個数が変化するので白斑の数や形状で分類するわけにはいないはずですし、着色斑ももちろん同じです。
でも、釣り人としては××川で釣った○○イワナは「大きかった!!」とか「きれいだった!!」って言いたいんですよね。まぁ、ブランドと同じかもしれませんね。「岐阜県まで何釣りに行ったの?」って聞かれて「イワナ」って答えるより「ヤマトイワナ」って言ったほうが聞こえはいいですよね。

2007年1月19日

エゾイワナ(アメマス) アルビノ

Salvelinus leucomaenis
 

アメマスのアルビノです。黄金色で人工的だけど美しいですね。自然界でも発生しますが、これだけ目立つ色だと厳しい自然環境の下では生存率が極端に下がります。その他の機能的なところはまったく変わりありません。ニジマスなどのアルビノは有名ですね。ちなみにアルビノは何のために作出されるかというと、養魚場で魚の成長具合を目視しやすいように入れられています。成長に差がないので魚の仲間内では差別とかはないのかもしれません。まぁ強いものだけが先に大きくなる世界ですから、体の色は関係ないのかもしれません。とはいっても、養魚場でも目立つ色なのでタカやトンビに狙われやすいようです。

撮影場所:
【 札幌豊平川さけ科学館 】
撮影2002年

ところで、水槽の中でいろんな渓流魚を一緒に飼っていると、同種間でしか喧嘩をしない魚や、異種であっても縄張りに入ると喧嘩を仕掛ける魚がいます。渓流魚はお互いの種の違いを認識しているのでしょうか?ちょっと興味深いですね。
僕が研究者だったら真っ先に取り組みたい分野です。

2007年1月17日

レイクトラウト

Salvelinus namaycush

特徴:
  腹部を除き全体にやや薄い緑褐色で、頭部から尾、背中から腹部、各鰭に至るまで白斑に覆われている。
  大型化し1メートルを超えることもある。
  体型は【イトウ属のタイメン】のように細長く頭部は扁平。

生態:
  原産地でもやや深い湖を生息域として、強い魚食性がある。

分布:
  アラスカ、カナダを中心とする北米地域が原産だが、世界各地に移植放流されて現在に至る。
  国内では、天然水域では中禅寺湖に生息し、水族館、研究施設など限られた場所でしか見ることができない。

 撮影:
  標津町 標津サーモンパーク 【標津サーモン科学館

2007年1月12日

アマゴ スモルト化

   

【 オショロコマのスモルト化 】ほどではないが、銀毛化の進行したアマゴ。
完全なスモルト化となると、背鰭の先が黒くなり眼球の黒斑がなくなり通称「シラメ」状態となる。
気が弱く餌を上手く採ることのできないアマゴだった。スモルト化したアマゴやヤマメは画像をみてもわかるとおり鱗がはがれやすく、他魚がつつくだけで鱗がはがれてしまうデリケートな体となってしまう。
そのため、水槽内での長期飼育は難しい。
撮影はおそらく2002年だと思われる。

河川残留型のアマゴ。

2007年1月11日

オショロコマ スモルト化

オショロコマの3ヶ月間のスモルト化です。
 
撮影日 2004年1月26日
 年明けから白点虫発生で給餌制限と断続的にメチレンブルーによる薬浴開始。
 腹部の朱色が減り、背鰭の先端が黒ずみ始める。
 
撮影日 2004年2月9日
 体側の朱点の色が急激に薄くなる。
 背鰭の先、尾鰭の先が黒くなる。
 腹部は銀色となる。
 
撮影日 2004年3月13日
 オショロコマ特有の朱色は完全に失われる。
 背中から体側にかけ美しいブルー、腹部は白銀となる。
 この間さらに2尾がスモルト化の傾向をみせる。

撮影日 2004年4月18日
 1尾を除き陸封型オショロコマに戻り始める。

 

2007年1月 9日

ニジマスの飼育方法

 

レインボートラウト(ニジマス)の水槽飼育は簡単なように見えて意外に難しい。
ニジマスがトラウトの水槽飼育の入門魚とされる謂われは、単純に高い水温でも飼育可能だということだけ。そのほかは基本的にイワナやヤマメの飼育との大きな差はない。よく、病気への強さや、大量飼育のし易さなどいわれるが、これは養魚場でのことで狭い水槽環境ではどの渓流魚を飼育する場合でも細心の注意が必要なことに変わりはない。
それでも、養魚場育ちが多いので、ヤマメなどと比べると縄張り意識が薄く喧嘩が少ない。

ニジマスを飼う場合、せっかくなので虹(レインボー)色を鮮やかに出現させることをお勧めしたい。
そのためには、過度の給餌を避ける必要がある。ニジマスは食欲が旺盛でついつい餌を多めに与えてしまいがち。給餌量が多いと脂肪分で体色がくすむ傾向にある。エビやオキアミなどが配合された飼料や乾燥オキアミなど脂肪分の少ない餌を中心に与えると効果がある。また、渓流魚全般に色揚をする場合、水温を低く抑え、照明を明るく、環境色を暗くするとより効果が上がる。活餌も多少の効果があるが、水質を悪化させやすいので注意が必要。

飼育には、釣堀や養魚場からできるだけ小型の鰭の欠損のない個体を入手するのがいい。
最初は白点虫などを予防するため、薬浴をすることを勧める。
養魚場や釣堀など広くて流水のある場所では、ほとんどの白点虫は洗い流されて気が付かない場合が多い。水槽に入れたとたんに大量発生することがある。生餌で金魚などを使う場合は更に注意が必要。ショップの魚も感染している場合が多いので、この点からも活餌は使わないほうが良い。


画像 : 養殖魚背鰭欠損

もし、白点虫が発生したら、根気よく薬浴するしか方法はない。イワナなどは水槽環境がよければ白点虫に対して抵抗力を持ってくるようになるが、ヤマメやニジマスなどでは自然治癒は非常に難しい。本来は魚が死ぬような寄生虫病ではないが、強い流水のない狭い水槽環境では白点虫がなかなか減少しない。また、魚の眼球に深く寄生すると失明するので、白点虫を見つけたらとにかく薬浴するべき。

2006年12月14日

ヤマメの水槽飼育

ヤマメ
 Oncorhynchus masou masou
アマゴ
 Oncorhynchus masou ishikawae 
 

ヤマメ・アマゴの水槽飼育
 ヤマメもアマゴもイワナと比べると水槽飼育の難易度は高い。イワナよりも下流に生息しているので高い水温でも飼育可能だが、イワナ以上に水温や水質の変化に弱い。10℃以下の低水温や20度以上の高水温、一日の水温変化が5度以上になると体調を崩しやすくなる。また、イワナ以上に水カビ病になりやすく、その原因は主に縄張り争いによる傷やストレスによるものが多い。また、警戒心が強く縄張り争いで弱い順位の固体は警戒して餌を十分にとることができないため、餌付けが難しく病気を発症しやすくなる。特に天然個体の餌付けは難しい。イワナのように人の姿を見て寄ってくるようになるまでに飼育するのは期間がかかる。

水槽飼育に向く生体の入手は養魚場や釣堀から購入するか、放流実績のある河川で釣ったものが特によい。天然魚は餌付けが難しく、縄張り意識が強いため単独飼育が望ましい。養魚場の生体でも、スレや奇形などがある場合は避けたほうがよい。放流実績のある川で釣った、生体は姿も天然に近く美しくなり、比較的餌付けも容易で飼育しやすい。

グレイリング

Thymallus
 

 

美しく大きな背鰭が特徴。普通国内で目にするサケ科魚類と比べて鱗が大きく、鯉科に似ている印象をけるが、幼魚にはパーマークがあり、もちろん脂ビレもある。
国内では水族館やごく一部の養魚場が扱うにすぎない。
下の2枚の画像の個体にみえる白点は白点虫によるもの。

今一番欲しい魚だけど、入手困難な魚種。

2006年12月 7日

大きなブラウン

ブラウンの紹介で、小さなブラウンの画像しかなかったので、ちょっと古い画像ですが大物です。
このくらい(50センチ)にもなるとひじょうに凶暴で、体の半分くらいの大きさの魚でも一のみします。
 
餌の多くは魚ですが、昆虫やカエルやネズミのような小動物も食します。

2006年11月29日

シロザケ(サケ) Ⅰ

学名:Oncorhynchus keta

日本人にとってサケといえばこの魚です。北日本特に太平洋側では岩手県沿岸から北海道にかけて、日本海側では新潟県以北の河川に多く遡上します。
魚体には他のOncorhynchus属やsalmo属の多くに見られるような黒点はありません。※1
母川回帰性が強く、ほとんどのサケ(稀に迷い鮭として別の川に上ったり、成熟前に早く川に帰ってしまう個体もいる)は海洋で成熟した後、自分の生まれた川へ遡上し産卵する。そして親魚は産卵後は死んでしまう。海洋で成熟するサケ科魚類の多くは1度の産卵でその一生を終える。(アメマスなどの例外もある)
オスは成熟すると上顎が鉤状に発達し、体側にブナの木の模様に似たブナ斑が現れる。
メスはオスに比べて大きな変化はないが、体側にはオスよりやや薄いブナ斑が現れる。

78センチメス。

オスは上顎が鉤状に発達し、下あごの先端にも鋭い歯も発達する。

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2006年11月26日

鮭のつかみ取り『三陸山田町さけまつり』

昨日の夕方から岩手県三陸海岸に出かけました。
サケまつりの会場の山田町は岩手県の三陸海岸の真ん中辺りで宮古市の南側にあります。
会場はその山田町の中心市街地から少し南側の織笠川という小さな川です。ネットで仕切った川には沢山のサケが泳いでいて、それを制限時間内一人1尾まで捕獲できる『サケのつかみ取り』がメインイベントです。

サケつかみ取りの会場
川幅は20メートル前後かな?一見平瀬のように見えますが、奥のほうは少し深くなっています。
小さな子供だと股の辺りまで水が来てしまいますし、サケを掴むのに夢中で全身ずぶ濡れになってしまいます。
 
つかみ取りは今回は7回行われました。1回あたり60名ということですが、その中の子供達に先にサケを獲らせます。そのあと、大人が一斉に川に入るのですが、ほとんどの人の狙いはイクラの入ったメスです。子供にも親達から『それじゃなく!メスにしなさい!!』と容赦なく叫ばれるのですが、大物の潜む深い場所ではなかなか捕まえることができません。3、4人ぐらいの子供は時間までにサケを捕まえることができないのですが、制限時間1分前には親に手伝ってもらって獲ることもできますし、それでも取れなかった人には係りから1尾サケをもらうことができます。

真ん中あたりに沢山いるように見えますが、真ん中のサケを捕まえるのは大変です。すぐに逃げられてしまいます。それと、一斉に人が川に入ると真ん中のサケは下流と上流に分かれて逃げるので、お勧めは上流側のネットそばが確実に狙えます。
今回、僕は2回目でしたが、子供達が先にやっているときから目で追っていた大型のメスをめがけて走っていって、捕らえることに成功しました。

僕が捕まえたサケです。大きさは帰ってから測ってみたら78センチありました。

まな板からはみ出します。

ボール1杯分のイクラが採れました。
これで大人1回\1,000ですから、安いですし、メスを血眼になって探すのも当然です。

さて、会場の下流では次々サケが遡上してきて、何箇所かでは産卵床も掘り始めていました。

川に遡上したサケに直接触れることができる、そして、人間の原始の狩猟本能も呼び覚ますような貴重な体験ができる『サケのつかみ取り』ぜひ、皆さんも参加してみてはいかがですか?
また来週の12月3日にも開催されます。始まるまでは寒いかもしれないけど、いざサケを目の前にすると熱くなりますよ!!

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2006年10月29日

イワナの水槽飼育 Ⅰ

イワナ
 エゾイワナ(アメマス)
 Salvelinus leucomaenis

 ニッコウイワナ
 Salvelinus leucomaenis f. pluvinus

 ヤマトイワナ
 Salvelinus leucomaenis f. japonicus

 イワナの水槽飼育について解説します。
 今回解説するのイワナ属は日本に生息する、オショロコマと外来種のブルックなどを除く、エゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナについてです。

 種について・・・
 今回解説するこの3種は極めてよく似た形質を持っているので、水槽飼育についても大きな違いはありません。これらの3種は外見の違いは大きいですが(※1)極めて似た外見のイワナが飛地のように生息していたり、河川毎に外見の特徴が異なっていたりしていますが、分類上は一括りのイワナとしても差し支えない範囲と考えられます。特に体の色や模様については、河川環境や主食としている餌の種類によって変化がありますので、水槽飼育でもこの変化を楽しむことが出来ます。

 飼育の最適個体について・・・
 養殖岩魚は胸鰭の欠損が多く、完全に欠損してしまっていては回復はまずないと考えられます。欠損の形にもよりますが、部分的な欠損は時間がかかっても回復可能。またエラ蓋などの欠損している個体が多く白点虫などの病気も多い。欠損部分が大きいと、水槽に入れてから水カビ病などが発生しやすい。養殖魚は安定した水質で飼育している場合が多く、水質変化や水温変化に弱い傾向がある。
 養殖岩魚を飼育する利点は、餌付けが容易であり、はじめから配合飼料など安価な餌を食べてくれることや、簡単に入手可能、魚体への負担が少なく購入、輸送が可能な点など。また、個体群にもよるが、養殖は集団で飼育しているので、水槽飼育でも縄張り意識が低く複数飼育にも慣れ易い点もあげられる。
 天然魚は下流域のイワナは寄生虫の感染が多く注意が必要。ただし、クーラーの性能が不十分な場合