美鱒探訪
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日本のイワナ

今回はイワナの外見の違いについて画像を交えて紹介します。
前に背鰭の特徴もイワナを見分ける上で重要なポイント【 オショロコマとイワナの違い 】と書きましたが、今回はもう少し詳しくみていきたいと思います。

先ずはおさらい。
 
 

上の5つの背鰭の持ち主はわかるでしょうか?
上の2つがオショロコマ(左:ミヤベイワナ銀毛 右:ミヤベイワナ河川型)
中段の左がエゾイワナとニッコウイワナの中間型
中段の右がブルックトラウト
下の左がヤマトイワナです。

【 オショロコマとイワナの違い 】では「背鰭の虫食い斑がそれぞれの種で微妙に異なっていますよ」って書きました。
今回は非常に難しいオショロコマを除く日本のイワナ同士の違いについて、最初にエゾイワナとヤマトイワナで見ていきましょう。

この画像には左にヤマトイワナ、右にエゾイワナ(ニッコウイワナ系)がそれぞれ1尾づつ写っています。
遠目にエゾイワナの白斑がはっきりと見えるのが分かると思います。
概ねエゾイワナは白斑の明瞭なものが多く、特に体側は虫食い斑というより、かなり円形に近い白斑が多いのが特徴です。
 
左がエゾイワナ(ニッコウイワナ系)と右がヤマトイワナ。
ヤマトイワナのほうをみると、白斑や虫食い斑は不明瞭なのがわかります。

とくに頭部の模様が不明瞭です。また、パーマークが薄っすら確認できます。

さて比較的はっきりとその差が分かるのは、オショロコマ、エゾイワナ、ヤマトイワナなのですが、一番厄介なのがニッコウイワナの存在です。もともとエゾイワナとの境界線がハッキリしていない上に、放流事業もあり今現在で分布境界線を引くことは困難です。この2つの種は同じものと考える人もいます。
とりあえず、一般的な見分け方(多くの書籍や釣り人のいうところの見分け方)でその違いを見ていきましょう。

先ずは典型的なエゾイワナ(アメマス)です。
 
これは、北海道西別川で大きさは20センチ程度です。

 
これはエゾイワナとニッコウイワナの中間型(たぶんニッコウイワナに近い)と思われる個体です。
ニッコウイワナはエゾイワナに比べて白斑が小さく、体側中央部の大き目の白斑と背部の虫食い斑とその間くらいにやや小さめの白斑が散在すると言われています。また、エゾイワナ(アメマス)に着色斑が現れることはほとんど無いと云われています。しかし、ニッコウイワナにはもう少しハッキリした着色斑はあってもいいはずです。それに、僕の育て方ならもっと腹部が赤くなるはずですが橙色止まりなのはニッコウイワナではない可能性もあります。
 
これも、エゾイワナ(アメマス)とニッコウイワナの特徴を併せ持っています。エゾイワナにはこれほど明瞭な着色斑は現れることはほとんどないためです。しかし、腹部は白いままです。白斑の現れ方もアメマスに近ようです。

上の2つの例のイワナはどちらも標高1000メートル付近で、近年放流のない場所で採種した個体です。
昔の山猟師が背負って源頭放流した末裔のイワナたちなので、最近の下流の放流で混ざってしまったイワナ達とは違い、本来のその川にいたイワナのはずです。ちなみに、直線で20キロ程度しか離れていませんが、分水嶺を越えてそれぞれ太平洋側(上2枚)、日本海側(下2枚)のイワナです。

さて、外見での違いを書いてみましたが、実を言うと僕はあまりエゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ・・・というわけ方はこだわっていません。というのも、白斑は【 オショロコマミヤベイワナについて 】で触れたように、生育環境でも大きさや形、個数が変化するので白斑の数や形状で分類するわけにはいないはずですし、着色斑ももちろん同じです。
でも、釣り人としては××川で釣った○○イワナは「大きかった!!」とか「きれいだった!!」って言いたいんですよね。まぁ、ブランドと同じかもしれませんね。「岐阜県まで何釣りに行ったの?」って聞かれて「イワナ」って答えるより「ヤマトイワナ」って言ったほうが聞こえはいいですよね。

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コメント

イワナと書いてあるのを今までも何度も飼育してるのですが、いまだ見分けることができません。
malmaさんがおっしゃるように、地域間や種間の混血が多いみたいですよね。
東京では「オショロコマ」の方が販売価値は高いようで、全然見分けがつかず「イワナじゃないの?」ってのがオショロとして売られてたりしてるんじゃないかと想像してます。

手前ミソ話で恐縮なのですが、malmaさんに紹介していただき訪れた「さくらの滝」でのサクラマスの滝上りの写真で雑誌のフォトコンで佳作を取ることができました。ボクにとっても一生忘れらない1枚ですので、ご紹介いただいたこと重ね重ねお礼申し上げます。
センスはかけらも感じられない写真で、写真の出来としては?なのですが、まあ何しろサクラマスが雑誌に載ったということでうれしかったです。

サケ・マス類の生態他解説記事、毎日チェックさせていただいてますので、今後もどんどん記事アップお願い致します。

佳作おめでとうございます。
時期も良かったのかもしれませんね。婚姻色がちょうど出ていますし、サクラマスの特徴がよく出ていると思います。

日本のイワナ属は見分けが難しいですからね。同じ親から生まれても白斑の大きさや数がまったく異なるイワナもいますし。環境でも変化するのでなんともいえません。ヤマトイワナの見分けが付いたのも、人間に例えるなら沖縄に行ってちょっと彫りの深い人を見つけて「沖縄の人ですね」っていうのと同じ。でも、もしかしたら岩手の田舎のお百姓さんってこともあるだおうし(笑)長良川水系で釣って、ヤマトイワナといわれる特徴が一致しただけなんです。
似たようなイワナは東北でも何度か見たことがあります。

オショロコマは子供時は普通のイワナと見分けが付きません。もっというと10センチぐらいまでならブルックも同じような模様だし、5センチまでならほとんどのサケ科魚類の属同士は同じ姿形です。

今月のフィッシュマガジンのイトヨ特集のところで、イトヨの生息地について特集していたのですが、
アメマスって北海道だとイトヨのいるような止水にも生息しているんですね。
驚きました。

道北の湖沼だと、川を遡る過程で入ってきたり、洪水で取り残されたり、実は湖沼内に産卵に適した場所があったりで、こんなところにアメマスがいるの?ってとこにいたりしますよ。

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