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熊現る Ⅱ

ハッキリいってここ数年の熊の数は異常です。
毎年のように小熊がうろついてます。
それと、熊も人を恐れなくなってきています。

今日は夕方の犬の散歩中、熊とすれ違ったようです。
 
行きの雪面上には足跡がありませんでしたが、しばらく進むと足跡があり、帰りには着た道にずっと足跡が続いていました。おそらく途中ですれ違ったのでしょう。散歩中の犬も僕も全く気がつきませんでした。しばらく、周囲を探したのですが見つけることはできませんでした。
足を少し怪我をしているようです。雪面に血が滲んでいました。
 
以前、近くの山に里で捕獲された熊を放獣するという暴挙まであったわけですが、近年は熊を狩る人もすっかりいなくなりました。たしかに、有害駆除数は年々増加しているのですが、以前はカウントされていない捕獲数が相当あったようです。そのカウントされていなかった部分がここ20年ぐらいで皆無になっていることが、熊の増加、人を恐れなくなっている原因、人を恐れず里に下りてきてしまって有害駆除されてしまう熊が増える原因となっているような気がします。

カウントされていなかった熊の捕獲、つまり密猟ということですが、極めて原始的手法で大昔から続いてきた方法です。世界遺産となった白神山地では、現在は実際に熊を捕えるわけではありませんが、伝統技法として丸太を用いた罠などが残っています。他に、冬場に冬眠している熊を穴から火や煙で追い出し、棒などで殴って捕まえるといった話も聞いたことがあります。これらの手法では、人が山に入って、しかも銃と違って捕獲できる率が極端に低いため、逃げ遂せた熊が人は恐ろしいものだと学習するわけです。当然、山で見かける人に対しても極度に嫌って気配を消そうとします。
僕も小学生のときに罠に掛かりそうになったことがあります。漫画やアニメで出てきそうな、金属でできたサメの口みたいなヤツ。

これら罠を用いた密猟に関しては、誰も話すことはないでしょうし、過去のこととしても、その事実すら隠そうとするでしょう。これは、密漁という悪事の露見を恐れてや近年の動物愛護の傾向のことだけではなくて、伝統的な熊の利用価値によるものです。なぜ、熊を獲ることを隠そうとするのかというと、非常に高価な薬となる『熊の胆(イ)』のためです。昔は山間部の農家では現金収入が少なく、家人に病人が出たり、婚姻や葬儀など多額の出費や突然の出費に対しての蓄えとして高価な「熊の胆」を利用したようなのです。もちろん、皮や肉なども余すところ無く利用されたわけですが、銃を使ったり正式に捕獲するとなると、警察に届け出たり、保健所に届け出たりで、「熊の胆」はもちろん皮や肉も自由に利用できなくなるということで、密かに獲られ続けていたようです。
それが、近年皆無になったわけですから、有害駆除数が増えるわけです。
しかも有害駆除だと銃を使って確実に仕留められるか、餌さと檻を使った罠で捕まえられるので、熊が人間を恐ろしいと学習させることはできないのです。
熊の胆については、岩手や秋田の山間部の古い農家でも、知ってる人すら少なくなっているはず。
僕も子供の時の大人の話を断片的に繋ぎ合わせる程度でしか知りません。
今時分、熊の胆なんて売ることもできないだろうし、前時代的なものでしかないのかもしれません。
ちなみに『熊の胆』はとても苦いです。

熊が減ってるとか、増えてるとか、学者はそこのところの検証も済んだうえで、議論しているか怪しいところですが・・・。
最近では、農家の納屋に熊が現れて・・・というニュースがワイドショーでよくとりあげられたするわけですが、昔なら周りに知られないうちにボコボコにされて味噌煮込みにされる運命だったでしょう。銃なんてものを持ち出すと用意する間に逃げられたり後々厄介なので、実際には鎌、ハンマー、斧、農具などで対処するので、熊はかなり痛い目に遭って山に逃げ帰るわけです。でも、基本的には人里に現れるなんて滅多に無かったし、目撃されてもすぐに山奥に逃げ帰ってました。
ちなみに、現在では、農家も警察に連絡して、役場などに対処してもらう場合が多くなっています。一昨年、田んぼのあぜ道にパトカーなど車列と人の列ができていましたが、熊の後の行列だったようです。

さて、今日の熊ですが、僕達を避けて通って姿を隠したということは、まだ多少は人を恐れていると思います。すぐさま大きな問題にはならないと思うけど、GW中で車と人通りの多い場所の近くのことですので心配です。
それにしても、子供のときから熊が棲んでいるところにいても、熊は気配を感じさせないように活動していたのですが、ここ数年露骨に気配を現すのでどう対処していいものか・・・。
毎年のように小熊を見かけます。
しかも、人前で堂々と遊んでいます。
母熊は見かけませんが、車道や人前で子供を遊ばせるとは、母熊としては失格です。
そんな母熊に育てられた小熊、そして、その小熊が親となり子供を育てる時、どうなってしまうのか本当に心配です。【 先日の熊 】も人前で平気でいました。

現代熊の特徴
 ■ 日中でもうろつく。
 ■ 人前を気にしない。
 ■ 人里と山の境界線近くに住み着く
   (とくに鳥獣保護区)
 ■ 民家の冷蔵庫を狙う
 ■ 登山道や車道など歩きやすい場所を平気で使う。
 ■ ペンキや溶剤の匂いが大好きで、登山標識をよく壊す。
   (これは標識のほうが熊好みなったのかもしれません)
 ■ 登山標識をマーキングに使う。
 ■ 小熊を平気で車道に出す。
 ■ 小熊のすぐ傍にいない。
 ■ 人里の近くで子育てする。
 ■ 山の中だけで冬眠準備ができない。
    【 一昨年、車道脇で行き倒れとなる熊 】車道をフラフラ歩いていて、車道脇に転がり落ちて動かなくなってしまいましたが、その後人里近くで捕えられたようです。
 ■ 山の食べ物より、里の食べ物を狙う。
    菱栗(ブナの実)が熊の重要な秋の食料なのですが、実際にはあんな小さなものより、里でりんごを食べたいようです。冬眠のための栄養は菱栗のほうが脂質もあって良さそうなのですが・・・。

今日は少し長く、くどくなってしまいましたが、熊に出会ったのをきっかけに、日頃気になっていましたので書いてみました。
おそらく、全国的な傾向で熊が人に迫ってきているのだと思います。
『人が熊の生息域を脅かしている』なんてことをいう人がいますが、熊の有害駆除が増えている年数からいうと、大規模な林道工事や伐採、ゴルフ場開発、スキー場開発はほとんど行われていません。動物愛護の傾向で熊の捕獲後に放獣されるケースや、前出のように地元の人が山に入って獣を狩ることが無くなっていることが、熊が人に迫ってきている一因なのではないかと思うのですが・・・。
鹿の食害とかも同様だと思うのです・・・。
鹿肉、ウサギ、キジなどを都会の人が食べたことがあるのに、田舎の人が食べたことが無いなんてことが最近増えています。八幡平市に住んでいながら、タケノコを採ったことが無い、だから山菜採りを規制してもいいなんていう人もでる始末。産直で山葡萄(南アフリカ産)があったり、本当にそんなことでいいのだろうか?と、書いているうちに取り止めもなく書き進んでしまいました・・・。

まぁ、熊が出ても、最近では
 熊の生息=自然が豊か=癒しになる
                =魚が沢山いる
                =素晴しい自然景観がある
 ということで、別にいいかぁ。。。

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2007年5月 5日 21:00に投稿されたエントリーのページです。

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